ミュージック映画「RENT」

ミュージック映画「RENT」

ブロードウェイミュージカルとして有名な「RENT(レント)」
2008年9月に12年以上も続くロングラン公演が終了したことでも有名で、日本では2006年の4月に映画が公開されました。
2018年現在は、来日公演も予定されています。

オープニングとして始まる曲「Seasons Of Love」が好きで、初めて映画を見てみました。
ミュージカル映画が好きな人には言わずもがな、熱狂的なファンの方もいらっしゃるのですが、まだ見ていない方や聞いたことはあるけど内容は知らないと言った方のために少しだけご紹介したいと思います。

まず、舞台は1980年代終わりの1989年12月24日、ニューヨーク。
自由奔放な生活をしながら、自分たちの夢を創造する喜びを求める若者たちの世界が描かれています。
・映像作家を目指すマーク
・元人気のロックバンドのボーカルだったロジャー
彼らは、以前ルームメイトだったベニーから家賃(レント)の支払いか立ち退きかを迫られます。
もちろん、彼らに支払えるお金はありません。
そんな中、大学講師を務めるコリンズがぶらり旅から帰ってくるのですが、みぐるみをはがされ、路上で行き倒れます。そこに、ゲイである彼(?)彼女(?)エンジェルが助けに来て恋に落ちます。

マークの恋人だったモーリーンはバイセクシャル。いまでは、ジョアンというエリート弁護士(レズビアン)と付き合っています。
さらに、マークとロジャーの下の階に住むミミという女性は、セクシャル系のダンサーで、ロジャーと恋に落ちますが麻薬依存から抜け出せずホームレスになっていきます。

ロジャー、ミミ、コリンズ、エンジェルはHIV陽性。

貧困、エイズ、同性愛など考えさせられる要素はたくさんありますが、移り変わっていく時代の中に生きる若者たちを切り取った現実(リアル)なミュージカル映画ではないかと思います。

また、RENT(レント)は、脚本・作詞・音楽を一人で手がけたジョナサン・ラーソンという人物によってつくられました。

従来のミュージカルとは違い、差別・迫害・貧困・病気(エイズ)などなどをテーマにした革新的ロックミュージカルを作り上げた人です。七年の歳月をかけてほぼ独力で仕上げたというから驚きます。そして、その公演初日に持病を発症して成功を見ることなく35歳で他界。

非凡なジョナサン・ラーソンですが、私の好きな曲の逸話をWikipediaから引用。

「曲目の中には、ちょっとした「アクシデント」で書かれたものもあった。ある日ジョナサン・ラーソンは親しいアフリカ系の女性の友人と『レント』の曲目について意見を交換していた。この友人は、ラーソンがどんなスタイルの曲でも書けることに感心しつつも、「でもゴスペルだけはきっと無理よ」とからかい半分に言った。2週間後、彼女と再会したラーソンが「こんな感じ?」とピアノで弾き語ってみせたのが、“Seasons of Love” だった。」

以下は、その「Seasons Of Love」の歌詞の一部です。

52万5,600分
52万の大切なとき
52万5,600分
一年をどうやって計る?

夜明けの数で、夕焼けの数で、
過ごした真夜中の回数、コーヒーを飲んだ回数、
インチで、マイルで、
笑った数で、争いの数で

52万5,600分
人生の一年を
いったいどうやって計る?

愛はどうだろう
愛で計ってみよう
愛という季節で

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