フェンス越しの愛眼

男は空を見上げ、澄み渡る青空にその長い睫を一度だけ揺らした。

「いーねぇ。若いってもんは。」

白煙のくぐり抜けるフェンス越しに聞こえた少女たちの声が、男の視線を下げさせる。
そうして、冬に向かう温かな日差しの中で、男は一人優しく息を吐いた。

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ツイッターの「#140文字小説」に投稿した内容を深掘りするコーナー

タイトル『フェンス越しの愛眼』

こんにちは、皐月うしこです。
穏やかな気候が気持ちいいですね。というか、少し暑く感じます。
久しぶりの太陽の力に体が汗を流しそうになりますが、精神的に元気をくれる太陽の力ってやっぱりすごい。

そんな中、すこし温かなお話を・・・と思い考えてみました。

男は女子高に赴任するやさぐれ教師のイメージ。
他の先生たちは授業中だというのに、この男はひとり屋上でタバコをふかして休憩しているのですが、その時ふと聞こえた女子高生たちのはしゃぎ声に気づきます。
眼下には運動場で体育の授業をおこなうのか、少女たちが笑顔で楽しそうにはしゃいでいる。
そこで目に留まった一人の少女に、男は優しいまなざしを落とします。

ここで、その女子高生が密かな恋人、もしくは両想いだけどまだ付き合ってない。
とかであれば嬉しい。

冬になれば卒業に近づく=どうどうと交際宣言できる

というような心情を描かけたら嬉しいですね。

140文字でつづる教師が卒業間近の生徒に向けた秘密の愛

みたいな・・・

なんか胸キュン作品を考えていたころの名残か、胸キュンをいまだに探し続けています。
苦しかったり、切なかったり、もどかしかったり。
なんだか背筋がぞわぞわするような、甘いお話がどこかに転がっているんじゃないかと、目下捜索中であります。

いつか、こういう学園ものも書いてみたいですね。
どう逆ハーレム要素とファンタジー要素をプラスさせるかがむずかしいところ。ずっと考案はしているのですが、なかなか書きたいものにまとまりそうな気配がありません。
それより前に完成させたい作品はありますので、まずはそこから徐々にといったところでしょうか。

本当にこういう天気のいい日は、どこか気持ちの良い窓際のテラス席などで、お茶をしながら執筆してみたいものです。