晩餐会で会いましょう

魔女集会で会いましょうがとても盛り上がっているのに便乗して、

「魔女タグの威力凄すぎて、妄想が全部持っていかれてる・・・他にも吸血鬼バージョンの「#晩餐会で会いましょう」とか誰か描いてくれないかな・・・そんなタグないけど。」

とつぶやいたところ、参加してくださった人がいたので私も即席で作成してみました。

晩餐会で会いましょう

吸血鬼「今夜は僕から離れてはいけないよ。血に飢えた輩がうようよいる晩餐会なんかに、本当ならキミを連れてきたくはなかったんだけど。あの家にキミを置いていく方が心配だから、大人しく付き合ってくれると助かるよ。ああ、だけど言った通り約束を破ったら命の保証はしないからね。」

少女「ねぇ、どうして家にいるほうが危険なの?吸血鬼は怖くないって、私はもう知っているし。血が欲しいのなら、私は全然あげてもかまわないのだけど。ほら、いつも貴方が私の血を飲むようにって、もう、意味が分からない。大丈夫よ、今夜は大人しくしてるってば。約束だもの。」

吸血鬼「キミは自分の魅力をわかっていないからね。キミの血は吸血鬼である僕らからすると、どれほど魅惑な香りを発していることか。まあ、鈍感なキミにはわからないんだろう。毎晩教えてあげているのに、まったく、僕の苦労がいつかキミに伝わると思っては、まあ、いないかな。」

少女「失礼ね。私だっていつまでも子供じゃないんだからわかるわよ。ほら、あれでしょ。そう、えっと、そう。ほら、いつも貴方が言ってるじゃない。私は人間だから、吸血鬼とは違う特別な存在だって。絶滅寸前の希少種なんでしょう。それくらい知っているわ。子供じゃないもの。」

吸血鬼「そういうムキになるところが、まだまだ子供なんだけどね。可愛いキミが他の奴らに食われないように、今夜は僕は気が抜けないよ。すでに神経がすり減っているってことわかってくれるかな。頼むから、今夜はちゃんと僕の傍から離れないでって、コラ、言ってる傍からダメだよ。」

少女「なによ、初めてくる場所なんだから目移りしちゃっても仕方ないでしょう。あ、ねぇ、見て。あれはなに?素敵な白いバラがたくさん。ねぇ、みんな食べてるわ。食用のバラなのかしら。吸血鬼は美男美女が多いのね。屋敷の皆も貴方もとても綺麗だけれど。私はどう?浮いてない?」

吸血鬼「一体何の心配をしているんだか。浮いてないどころか、吸血鬼顔負けだから大丈夫だよ。会場の視線がキミに向いているって、どうしてわからないかな。ああ、もう。可愛いからこっちへおいで。暴れても無駄だよ。僕の牙の痛みは知っているね。約束をもう一度その体に教えてあげる。」

以上になります。吸血鬼と人間の少女の組み合わせも悪くないと思いました。
魔女が男の子を拾うなら、吸血鬼が少女をひろったっていいじゃな~い♡

鏡牙さま参加
「夜は訪れる。ゆるやかな時の流れに生きる一族は洗礼された美しい血液を求めて、その刻を待つのだ。再び巡り会うのは250年後の晩餐会。吸血鬼と人間が交わる日はほんの一瞬しかない。人間達の中から吸血鬼一族に迎えられるのはたった一握りの純粋な狂気に駆られた者だけだ。」

紫さま参加
「あらあらなんてちいさいの。美味しそうだけれどすぐに吸い尽くしてしまうのは勿体無いわぁ。
あらあらこの子、わたくしの餌なの。食べ頃まで待っているのに、横取りしちゃイヤよ?
あらあらどうしてわざと怪我なんてするの?まだあなたの血は飲まないわ。」

「あらあらどうしてあの子、まだ血を吸わないのかなんて聞いてくるのかしら。
あらあら……わたくしといるのが嫌になってしまったの?
あらあらどうしましょう。お話相手がいなくなっちゃうのは寂しいわ。
あらあら、ねえ……もう少しだけ一緒にいたいわ。」

本当に素敵な作品!参加くださってとても嬉しかったです。ありがとうございます!!