ブラスタの第1イベント曲「During the demise」について

2019-09-29

うしこてきに、ブラスタを語るうえで一番大事な演目になると踏んでいて。これからのストーリーのヒントがたくさん詰まっていると思っているわけですよ。へぇー。ワーグナーのローエングリンがもとか!!!へぇ~ローエングリンかぁ・・・・なにそれ?てなわけで、うしこてきワーグナー始まるよ

『ざっくりワーグナー』劇場

オペラ「ローエングリン」
ブラックスター第一章「Back in the BLACK」でも語られるチームKの曲「During the demise」の原作。これをざっくりまとめてみました。

第1幕

王様には二人の子供がいる
それが姫(エルザ)と王子(ゴットフリート)。
王様が死ぬときに王子を次期国王に望んだが、
伯爵(フリードリヒ)が魔法使い(オルトルート)
※原作では二人は夫婦
と手を組んで王子を白鳥に変え、姫にその罪をきせる

姫がその罪を「夢で見た騎士が来て冤罪だと証明してくれる」と訴え、祈ると、白鳥が引く船に乗った騎士が現れる

白鳥の騎士は「名前や素性を聞かない事、知りたいとも思わない事」「夫婦となること」を条件に助けることを約束する
それを姫は了承し、騎士は伯爵に勝利する

伯爵と魔法使いは国を追放される

第2幕

魔法使いは、白鳥の騎士が勝利したのは魔法の力があるからだと告げる

そして、騎士を倒せる条件を提示する
(以下2点)
・白鳥の騎士は名前と素姓を知られる羽目に陥ったら、魔法によって手に入れていた全ての力を失ってしまう
・魔法の力で強くなっている者は誰でも、体のごく僅かな部分でも切り取られてしまうと、即座に元の無力な存在に戻ってしまう

伯爵と魔法使いは
「姫に騎士の名前を問うように仕向ける」
「騎士の身体の一部を切り取る」
の二つを目的にして白鳥の騎士を魔法の力をもろとも消失させる復讐を計画する

結婚式に向かう姫に魔法使いは「え、名前も言えないやつが夫で大丈夫?騙されてるんじゃない?絶対やばいって。それにすぐに目の前からいなくなるに決まってる。だから何も教えてくれないんだ」みたいな感じで疑心暗鬼が湧くような言葉を言う

伯爵も「そうだそうだ」って煽る

その現場を見た白鳥の騎士は、伯爵と魔法使いを「素性はあかさない」と突っぱね、「姫が尋ねるのなら拒否は出来ない」と言ったうえで、姫と一緒に教会へ入っていく

第3幕

白鳥の騎士と姫は無事に結婚し、幸せな日々を送る喜びにひたっていた
でも、姫は魔法使いに吹き込まれた言葉が忘れられない
そして尋ねてしまう「あなたの名前が知りたい。誰にも言わない、私を信じているなら教えて下さい」と

そこにちょうど、伯爵が手下とともに現れて白鳥の騎士に剣を向ける
ところがどっこい、白鳥の騎士は一撃で伯爵たちを倒した

「わたしたちの幸せは終わりだ」
約束の誓いを破ったことに気づいた蒼白な姫の前で、白鳥の騎士は自分の素性を明かす「聖杯騎士王の息子ローエングリン」だと、そして「(魔法の力で守られた存在ゆえに)素性を明かしたからには去らねばならない」とローエングリン(白鳥の騎士)は、愛する姫に別れを告げる

再び白鳥が引いた船が現れる
その白鳥が魔法使いに姿を変えられた弟だった

ローエングリンが立ち去る中
魔法使いは魔法を暴かれたことで叫び声をあげて倒れ
最愛の人を失った姫は、弟の腕の中で絶命する

おまけ情報

ローエングリンは、姫とサヨナラするときに

危急のときに助けが得られる角笛
戦いで勝利をもたらしてくれる剣

そして自分が確かに姫のために存在した指輪を渡す。
愛し合っているのに、自分たちでは抗えない力で引き裂かれる二人。

ローエングリンがどうして去らなければならなかったのか。これは聖杯の力によって神の力を手にした者の宿命なのだとか。名前さえ聞かなければ、素性さえ知りたいと思わなければ、この愛を信じてくれていたならもっとキミと一緒に幸せで入れたのに・・・・ふぁあああああああああああああ

これをブラスタ風に置き換える

キャスト編成(スタメン)

姫:ヒロイン
白鳥の騎士:ケイ
白鳥に変えられた王子:ギィ
伯爵:ソテツ
魔法使い:吉野

イベントの会話などからヒントを集めてみた

姫は騎士を裏切り、伯爵は王を裏切った。
すべて魔法使いがそそのかしたものだが、吉野が演じる場合「そうせざるを得ないからする」
ギィは裏切らないから、今は王子

確かにオペラの原作ワーグナーは騎士と姫がメイン。
それを原作にない王(銀星)と王子(ギィ)が中心にいて、姫をそそのかすはずの魔法使い(吉野)が王と王子をそそのかす・・・何の意味が込められているのか

During the demise(崩御の間に)

うしこてき考察

これは今後の物語への布石だと踏んでいると冒頭で述べた通り、ちょっと考えてみたわけですよ。

王→イワミコウイチ
王子→行方不明のミキ(明人・小春)夫妻
伯爵→羽瀬山

魔法使い→

候補1:羽瀬山に電話してくる関西弁
候補2:ケイにしつこい電話してくる英語の人
候補3:ネコメ

まあ、ネコメの線は薄いかなってちょっと思ってる

勝手に考察苦手な人注意

原作では死亡する王が、スターレスの演目では「囚われている王(生きている)」であり「魔法使いにそそのかされる王」として描かれている。これが前オーナーのイワミコウイチを表しているのだとすると、彼は生きていて自分ではどうすることも出来ないものに支配されている感じなんだと思う。伯爵が羽瀬山で、羽瀬山は「大金積んで店を買った」って言ってたからきっと何か「ブラックカード」に関することを脅迫につかって、イワミさんからスターレスを奪ったんだと思う。

原作でも王座を奪おうとした伯爵で描かれているし、羽瀬山にピッタリだと思うんだよね。

で、これも原作では最初と最後にしか登場しない白鳥に変えられた王子。
だけど、スターレスでは騎士に向かって「名前や素性をあかすな」と忠告する役であり「絶対裏切らない」役でもあるとされている。
騎士がケイだとすると、銀星が聞いたケイが誰かと喋っていたという相手は「ミキ夫妻」なのではないかと思ってみたり。

問題は「そうせざるを得ないから、王や王子をそそのかした魔法使い」なんだけど、吉野は「原作よりも悪魔っぽくて好き」って言ってたから、よほどのキーパーソンだと思う。
そこで、さっきの候補「羽瀬山に電話してくる関西弁」と「ケイにしつこい電話してくる英語の人」が濃厚かなって。

姫がブラックカードという聖杯に近い未知の力を持っていて、騎士は姫の祈りに応えた。
ケイの本当の名前と素性を知るとき、何が起こるのか・・・・幼少期、十五年前の出来事、そしてスターレスがまだ「ショーレストラン」になる前、ストリップ劇場だったっていうのが気になる。

ケイの母親はストリップ劇場のダンサーで、ケイはそこで生まれ育ったんじゃないかな。
そこで何かあったんだよね。確実に、今につながる何かが・・・・

ふぁあ・・・・好き

ヒロインが原作のオペラになぞらえた配役なのであれば、前オーナーのイワミと脚本家のミキ夫妻がいなくなる罪をきせられることになる。ブラックカードという謎の物体が、ちょっとまだ見えてこないんだけど・・・とにかく、めっちゃハマってます。ブラスタ。

小説

痺れるような感動をフレスタの花に変えて

ここまで駆け足できたけど、よかったら私のブラスタ小説も読んでくださいね。笑