冬に向けたとある一日

2016-11-27

うしこ「雨降ってますね。また気温が下がりそうです。」

もぉ「寒くなるもぉ?」

うしこ「風邪に気を付けないといけないですね。」

もぉ「体を暖めるもぉ。」

うしこ「それを口実に、こたつでゴロゴロとしてばかりじゃないですか。」

もぉ「冬はいっそのこと冬眠したいもぉ。」
 
うしこ「たしかに、寒い朝は布団から出たくないと葛藤してしまいます。」

もぉ「うしこさまも冬眠するもぉ!」

うしこ「冬眠したいですね。でもそうすると、冬のイベントは何も楽しめなくなりますよ?」

もぉ「冬のイベントもぉ?」

うしこ「クリスマスとかお正月とかバレンタインとか。」

もぉ「それはダメもぉ!ケーキもお餅もチョコレートも食べたいもぉ!」

うしこ「見事に食べ物ばかり出ましたね。」

もぉ「もぉ?」

うしこ「もっとあるでしょう?」

もぉ「もぉ?」

うしこ「ほら、クリスマスはケーキだけじゃないですよ。」

もぉ「あ、チキンもぉ!忘れちゃダメもぉ!」

うしこ「また食べ物じゃないですか。」

もぉ「他に何かあるもぉ?」

うしこ「イルミネーションとかクリスマスツリーとかキャンドルとかプレゼントとか、そういうのがあるでしょう?」

もぉ「もぉはケーキはホールケーキを希望するもぉ!」

うしこ「ブッシュドノエルじゃなくて?」

もぉ「それも食べたいもぉ!」

うしこ「お正月の初詣はどこに行きましょうかね?」

もぉ「人がいっぱいはイヤもぉ。近くですませるもぉ。」

うしこ「まったく。このグータラ牛。」

もぉ「グータラ最高もぉ!こたつのまま移動したいもぉ。」

うしこ「こたつ亀みたいですね。」

もぉ「そんな亀がいるもぉ?!」

うしこ「今、目の前にいます。」

もぉ「牛から亀になったもぉ。」

うしこ「でも、そんなにこたつにばかりいたら、体が弱くなりそう。」

もぉ「そんなことないもぉ。」

うしこ「換気をして、栄養のあるもの食べて、暖かくして過ごすのが一番です。」

もぉ「今日は雨降ってるから換気は無理もぉ。」

うしこ「では風邪予防にビタミンCをとりましょう。」

もぉ「ミカンもぉ!」

うしこ「ミカンですね。小さくて重たいものが甘くて美味しいですよ。」

もぉ「もぉはこれから食べるもぉ!」

うしこ「こら、そんなに確保しない!」

もぉ「いっぱい食べるもぉ!」

うしこ「全身が黄色くなりますよ。」

もぉ「黄色いもぉもきっと可愛いもぉ。」

うしこ「あなたはモノトーンだから可愛いんですけど。」

もぉ「いただきますもぉ!美味しいもぉ。うしこさまも早く食べるもぉ。」

うしこ「はぁ。仕方ないので付き合いましょう。」

もぉ「何してるもぉ?」

うしこ「ミカンにストレスを与えてるんですよ。」

もぉ「ストレスもぉ?」

うしこ「こうやって軽く投げたり、すこし叩いたりするとミカンは甘くなるそうです。」

もぉ「もぉもするもぉ!」

うしこ「って、そんな大量に投げたら、あ?!」

もぉ「もぉ!?」

うしこ「受け止めれるわけないのわかるでしょ。」

もぉ「痛いもぉ。」

うしこ「痛くありません。」

もぉ「もぉ、うしこさま。」

うしこ「なんですか?」

もぉ「あっちに転がっていったもぉ。」

うしこ「だから?」

もぉ「とってきて欲しいもぉ。」

うしこ「いやですよ。自分でやったんだから、自分でとりに行けばいいでしょ?」

もぉ「もぉはこたつから出られないもぉ!」

うしこ「屁理屈言ってないで動く!」

もぉ「もぉ。」

うしこ「あ、もぉ。」

もぉ「なにもぉ?」

うしこ「立ったついでにコーヒーいれてきて。」

もぉ「台所は寒いからイヤもぉ!」

うしこ「まぁまぁ、そう言わずに。ついでじゃないですか。」

もぉ「そういって、うしこさまもこたつから出たくないだけもぉ!」

うしこ「一度入ったら抜け出せないんです。」

もぉ「どこかで聞いたことのある台詞もぉ。」

うしこ「愛欲の施設ですね。」

もぉ「どうりでもぉ。」

うしこ「ほら、乾燥もよくないので温かい飲み物いれてきて。」

もぉ「もぉ使いが荒いもぉ。」

うしこ「皆さまも風邪には気をつけてお過ごし下さいね。」