(完成記念)愛欲の施設
涼「閉まってる。」
陸「ちょっと、どういうこと?」
晶「日付を間違えたとか?」
戒「間違えていないと思いますよ。ほら、ここにそう書いてあります。」
竜「完成記念に招待するもぉ~とかって、言うてたもんな。」
輝「なんで閉まってんだよ?」
戒「わかりません。留守か入れ違いでしょうか?」
輝「だりぃな。中で待ってみるか?」
竜「勝手に入ったらアカンやろ。」
晶「招待客を待たせるなんて、管理者としてなっていない気がするのは俺だけかな?」
涼「帰る。」
陸「涼ずるいよ!僕も帰る!」
幸彦「おや、そろってどこへ行くつもりかな?」
陸「だって閉まってるんだよ!わざわざ来てあげたのにひどくない?!」
戒「招待状に記載されている時間と場所であっているはずなんですが・・・」
晶「戒が言うんだから間違ってないはずだよ。誰かさんと違ってね。」
涼「ああ、戒なら間違いない。誰かと違ってな。」
晶「俺は間違えないけどね。」
涼「俺も間違えたことはない。」
晶「そもそも生き方が迷走しているのに何を言ってるんだか。」
涼「愛し方の方向性を間違えている奴に言われたくないがな。」
晶「そっくりそのまま返すよ。」
涼「お互いさまにな。」
戒「また始まりましたよ。」
陸「よく飽きないよね。」
輝「ったく、もういいんじゃねぇの?帰ろうぜ。」
竜「せやなぁ、こんなところで時間無駄にするものもったいないしな。」
陸「あれ、父さんがいないんだけど?!」
竜「いないて、さっきまでそこに・・・ほんまや。」
輝「抜け目ねぇな。」
戒「ひとりだけ先に帰るとかありえません。」
陸「涼ー。晶ー。父さんが先に帰っちゃったよ!」
輝「うわっ、あぶねぇな。て、おい!どこ行く・・・あーあ。」
竜「ありゃ、家までノンストップな感じやろなぁ。」
戒「本当に息はピッタリなんですけどね。」
陸「ねぇねぇ、僕たちも早く行こうよ!」
輝「いいぜ、競争な?」
陸「え!ちょっと、自分の得意分野だけ勝負事に持ち込むとかひどいんだけど?!」
竜「元気やなぁ。戒はどないするん?」
戒「帰るに決まってるじゃないですか。」
竜「せやな。ほな、帰ろか。」
うしこ「まったく!招待状の時間間違えるとかありえないんですけど?」
もぉ「もぉ。」
うしこ「もぉ、じゃないでしょ!彼らの性格考えて待ってるとか絶対ないでしょうし。」
もぉ「そんなことないもぉ。完成祝いに主役がいないとかありえないもぉ。」
うしこ「ありえないことを平然とやってのけるのが魅壷一家です。」
もぉ「じゃ、彼らの家に行くもぉ!」
うしこ「辞めたほうがいいと思いますよ。というか、たぶん入れてもらえないと思います。」
もぉ「もぉ?」
うしこ「完成記念ですからね。彼らなりに祝い事を口実に楽しんでいる真っ最中ですよ。」
もぉ「どうするもぉ?」
うしこ「仕方ないので、今回は私たちだけでお祝いしましょう。」
もぉ「わかったもぉ!」
うしこ「愛欲の施設、めでたく完成いたしました!皆様の温かい応援の言葉に何度も励まされ、無事に年内に完成できたことを嬉しく思います。今後の彼らの活躍を期待して、引き続き応援をよろしくお願いします。」
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(ゲスト)
幸彦 – Yukihiko –
涼 – Ryo –
晶 – Akira –
輝 – Teru –
竜 – Ryu –
戒 – Kai –
陸 – Riku –
愛欲の施設より特別出演