雨は幻想世界の宝庫です。
梅雨に入りましたね。
可愛い傘もレインブーツも結局買わないまま、ついに雨の季節に突入してしまいました。
くせ毛がコンプレックスだった私は、今や縮毛矯正やアイロンが出た現代となっても、ジメジメした梅雨の時期がキライです。
蒸し暑くて肌にまとわりつく湿気と、ベトベトした感触のよどんだ空気。息苦しい梅雨の季節は、いつまでたっても苦手な風物詩です。
とはいえ日本にいる以上、四季はきちんと堪能したい性格なので梅雨の時期でも今しか楽しむことのできない景色を追い求めてしまいます。
特に今の時期でしたら紫陽花なんかもいい頃合いですかね。アジサイは土が酸性かアルカリ性かで咲く花の色が変化する植物だそうですが、それだけで幻想的な気がするのは私だけでしょうか。
これを逆ハーレム化すると面白そうです。
青と赤をイケメンにして、主人公を場違いな色にしてみる。例えば黄色とか。皆は変な色だと遠巻きにするのに、彼らは素敵な色だとありのままの魅力を受け入れてくれる。
もしくは一目惚れで仲良くなりたいと思っている。
なんて妄想してしまうので、苦手だと言いつつも梅雨を楽しんでいるんでしょうね。
想像が暴走してしまってすみません。
そんなこんなで、梅雨は暑い夏への準備期間。
春の終わりと夏の始まりが入り交じった今しか見られない景色を発見したいと思います。
特に梅雨の時期は雨粒が最高です。
葉の緑とコラボしてもいいですし、ビニール傘から見える世界もありですね。
紫陽花の話はしましたが、もしかしたら雨が降ることで虹も見られるかもしれないし、いい感じの水溜まりにも出会えるかもしれない。
水溜まりの向こうは違った世界に通じていて、足を踏み入れたら吸い込まれてしまうかも。
元の世界に戻るには、向こうの世界でも雨を降らせないといけない。もしくは、晴れるようにしないといけない。
また想像や妄想が膨らんでしまいます。
洗濯物が外に干せないから乾かないだとか、湿気で髪型が決まらないだとか、ジメジメするからカビが生えやすいだとか、色々な妨害が多いこの季節。
でもひとつ視点を変えてみて、恵みの雨として梅雨の季節を受け入れられたら、幻想的な世界がそこに見えてくるものです。
水はファンタジーにも欠かせない要素のひとつですので、今年も風景美を楽しみながら何かしらの発見をしていきたいと思います。