観てきました「メアリと魔女の花」

ジブリ好きな私としては興味関心をひかれたので、観てきました。
スタジオポノック劇場第一作品「メアリと魔女の花」

感想は、やはりジブリに影響を受けた別の作品であるということ。
監督が違えば世界観は変わりますし、伝えたい思いも変わりますね。
好きか嫌いかと聞かれると私は好きな方でした。けれど、原作がある作品は個人的にあまり好きではないので、その辺がやはり独創性に欠ける要因ではありました。

借りぐらしのアリエッティや思い出のマーニーを観たことがある方は、なんとなくわかるかもしれませんが、監督の米林宏昌さんがだすあの独特の「間」が今回も心地よく表現されていたと思います。スタジオジブリのクリエイターたちが集結し、新たな時代を築く一歩という背景があり、そういう視点も踏まえて観てみるととても感慨深いというか、感動しました。

ジブリ作品でみた、あの色々な情景や表現が別の場所で新しいものとして生まれ変わるのはとても素敵で、思わず私もそういう仲間に入りたいと強く願ってしまうものでした。ところどころに、ジブリらしさが残っているのも感じられます。
食事のシーンなどは特にそうですね。

宮崎駿監督がつけた「ジブリ」はイタリア語でサハラ砂漠にふく熱風を意味する言葉を語源としていて、日本のアニメーション界に「熱風」を起こそうという思いを込めて名付けられたそうですが、「ポノック」はセルビア・クロアチア語で「深夜0時」を意味し、新たな一日のはじまりの意味が込められているそうです。

ジブリが終わり、ポノックとして新しい時代を築こうとする力が感じられますね。

その初代作品となったメアリと魔女の花は、イギリスのメアリー・スチュアートという女性が1971年に発表した児童文学で「The Little Bloomstick」が原作とされています。1975年に「小さな魔法のほうき」と翻訳出版されているそうですが、私は残念ながら拝見したことはありませんでした。
映画に合わせて新訳が出版されているそうなので、興味のある方はぜひ拝見してみてください。

私は映画が初見なのでたぶん本はもう読まないような気がします。

あとジブリの素晴らしい音楽は久石譲さんが代名詞でしたが、今回の映画を担当するのは思い出のマーニーでも音楽を担当された村松 崇継さん、主題歌はSEKAI NO OWARI「RAIN」となっています。

やはり色々と違うところが見受けられますが、新しい日本アニメ映画としてこれからも登場していく作品を楽しみにしたいと思いました。