吸血鬼について語る

こんばんは!吸血鬼の虜になっている皐月うしこです。

吸血鬼とドラキュラ、ヴァンパイア。
どれも似たような印象を与える単語ですが、実は微妙に違うということを知っていますか?

吸血鬼はその名前の通り、生き物の血液を吸って生きる鬼です。人の生き血を飲む怪物だそうですが、英語では「Vampire(ヴァンパイア)」といいます。
ドラキュラは、1897年にブラム・ストーカーというアイルランド人が書いた小説に登場する吸血鬼の名前。なんと、ルーマニア語で悪魔の子。

他にはカミーラという名前もどこかで聞いたことがありませんか?

こちらはブラムと同じアイルランド人のシェリダン・レ・ファニュという作家が書いた小説に登場する女性の吸血鬼の名前。
ドラキュラが男性に対して、カミーラが女性ですね。

二人とも、アイルランド人が書き上げた空想上の人物です。
吸血鬼としてドラキュラが代名詞として使われることもありますが、まったく違う意味だということがお分かりいただけたかと思います。

いや、本当世の中調べてみると意外と知らないことだらけですね。

私はもちろん、そのブラム氏が書いたという小説を読んでいません。
それなのに、どうしてドラキュラの名称を知り、それが吸血鬼だと結びつくのでしょうか。人の心に突き刺さる物語は、時に世代を超え、国を越えて、その世界の中に根付いているのかと思うとぞくぞくします。

現代は、吸血鬼に関する逸話や小説、漫画やゲームなど多岐にわたってヴァンパイアという素材が取り上げられていますが、こうしてその名称に隠されたルーツの発見をするとわくわくしてきませんか?

日本にも「紫女」や「磯女」といった妖怪がいるそうですが、私は日本に吸血鬼がいたことすら想像できなかったですし、それがまさかの「女」だということにも驚きました。
まあ、ヴァンパイアを中には「血とは限らず生き物の精気を吸ってエネルギーとする鬼」という解釈もあるようで、「ただ血を吸うだけ」の吸血鬼と比較されたりもしていますね。

私は、実際に吸血鬼にお会いしたことはないので、どこまでその違いがあるのかはわかりませんが、食物連鎖の頂点にいると思っている私たち人間が、エサにされる感覚って何とも言えない感傷に浸れるような気がします。

逆ハーレムとどうしても結びつけてしまうので、私の中で「吸血鬼」も「ヴァンパイア」もどちらも心が躍るほど取り上げたい素材に他なりません。

イケメンたちにエサにされるのは、愛欲の施設でとりあげましたが、また新たな物語の中で狂った愛情を体感していただけばと2017年7月25日(火)より「提供人形(テイキョウニンギョウ)」新連載スタートです。