/* ピンタレスト用 */

任務遂行の贈り物

壊れた街灯さえも震える寒い冬の兆しが見え始めた頃、男はようやくその顔をあげた。

「こっちは終わったぜ。」

足元には数時間の残骸が屍のように転がり、近づいてくる気配も静かにそれを避けてくる。

「ん?」

見慣れた仲間の影に抱かれた小さな影。眠る少女の面影が男の気配を硬直させた。

————————————————————

ツイッターの「#140文字小説」に投稿した内容を深掘りするコーナー

タイトル『任務遂行の贈り物』

すっかり夜は冷え込むようになりましたね。
こんばんは、皐月うしこです。

マフィア物といいますか、年の差の出逢いを書きたくて140文字の小説にしてみました。
おじさんと少女。
少女は誘拐されていたというか、まあこの場合は売りに出されていた行き場のない少女。

男は、仲間と一緒にある組織の壊滅を依頼され、この日の夜も順調に任務を遂行していました。

担当していた場所の片付けも終わり、ちょうど時を同じくして任務を全うして帰ってきた仲間の気配に気づいて顔を上げます。ところが、その仲間の腕の中には小さな少女が気を失って眠っていました。

「え、なに?」

心の声が聞こえてきます。
どうして少女を連れて帰ってくる羽目になったんだ?
と、彼の疑問符に仲間はなんとこたえてくれるのでしょうか。

暗殺を生業としているだけに、血なまぐさい日々を送っている男たち。

救出された少女は、彼らと日常を過ごしていく中で、失った感情を取り戻していく。
そんなヒューマンドラマの含まれたファンタジーはどうでしょう。

寒い季節だからでしょうか、心が温まるようなドラマを感じたいと思ってしまいますね。
いつかその少女が大人になり、暗殺に疲れ果てたおじさんと一緒になってくれたらいい。

おじさん、ロリコンみたいになっちゃいますかね・・・・

それでしたら、イイ男を連れてきて、お父さんじゃないのにお父さんみたいに男の品定めをしてくれるのもありです。

口ではそっけなくても、実はめっちゃ優しいおじさんと、そんな彼を理解し信頼している人当りのいい相棒と、心を閉ざした少女の日常。妄想ばかり膨らみます。

恋愛のない年の差逆ハーレム。

いつか挑戦したいお題がまたひとつ増えました。