星に願いを
薄くかかる白い雲の向こう側で、星空が地上を見下ろしていた。
「あ、流れ星!!」
遠い遠い宇宙の果てからやってきた淡い光は、小さな願い事を連れて、あっという間に頭上を通り過ぎていく。
「お星さまも大事な人と巡り会えるかな?」
そう呟いた息が少し照れたように空に溶けた。
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ツイッターの「#140文字小説」に投稿した内容を深掘りするコーナー
タイトル『星に願いを』
久しぶりに140文字小説を書いてみました。
久しぶりだからか、表現したい言葉が多すぎて文字を削る作業が大変で、大変で(ノД`)・゜・。
本当、伝えたい言葉と、伝わる言葉の選定ほど難しい作業はない!
と、思えてなりません。
言い回しや言葉の並び替えを変えるだけで、情景や心情が変わってしまうので、その辺も難しいですね。
今回は、夜の散歩に出かけた恋人同士を想像してみました。
星って、何億光年先で爆発した星の輝きが地球に届いて光っているという話を聞いたことがあるのですが、人類が誕生して、もう何年?いや、何千年?
変わらず、同じ場所で輝く星の寿命ってどれくらいなんでしょう?
いつか消えてしまうかもしれないその星の物語に、切なさと儚さを感じたので、冬の恋人を照らし合わせてしまったのでしょうかね。
お星さま「も」大事な~
「も」が、今回のこだわりです。
SFはまだチャレンジしたことがありませんが、いつか宇宙の話を盛り込んだお話も書いてみたいものですね。