冬に向けたとある一日
うしこ「雨降ってますね。また気温が下がりそうです。」
もぉ「寒くなるもぉ?」
うしこ「風邪に気を付けないといけないですね。」
もぉ「体を暖めるもぉ。」
うしこ「それを口実に、こたつでゴロゴロとしてばかりじゃないですか。」
もぉ「冬はいっそのこと冬眠したいもぉ。」
うしこ「たしかに、寒い朝は布団から出たくないと葛藤してしまいます。」
もぉ「うしこさまも冬眠するもぉ!」
うしこ「冬眠したいですね。でもそうすると、冬のイベントは何も楽しめなくなりますよ?」
もぉ「冬のイベントもぉ?」
うしこ「クリスマスとかお正月とかバレンタインとか。」
もぉ「それはダメもぉ!ケーキもお餅もチョコレートも食べたいもぉ!」
うしこ「見事に食べ物ばかり出ましたね。」
もぉ「もぉ?」
うしこ「もっとあるでしょう?」
もぉ「もぉ?」
うしこ「ほら、クリスマスはケーキだけじゃないですよ。」
もぉ「あ、チキンもぉ!忘れちゃダメもぉ!」
うしこ「また食べ物じゃないですか。」
もぉ「他に何かあるもぉ?」
うしこ「イルミネーションとかクリスマスツリーとかキャンドルとかプレゼントとか、そういうのがあるでしょう?」
もぉ「もぉはケーキはホールケーキを希望するもぉ!」
うしこ「ブッシュドノエルじゃなくて?」
もぉ「それも食べたいもぉ!」
うしこ「お正月の初詣はどこに行きましょうかね?」
もぉ「人がいっぱいはイヤもぉ。近くですませるもぉ。」
うしこ「まったく。このグータラ牛。」
もぉ「グータラ最高もぉ!こたつのまま移動したいもぉ。」
うしこ「こたつ亀みたいですね。」
もぉ「そんな亀がいるもぉ?!」
うしこ「今、目の前にいます。」
もぉ「牛から亀になったもぉ。」
うしこ「でも、そんなにこたつにばかりいたら、体が弱くなりそう。」
もぉ「そんなことないもぉ。」
うしこ「換気をして、栄養のあるもの食べて、暖かくして過ごすのが一番です。」
もぉ「今日は雨降ってるから換気は無理もぉ。」
うしこ「では風邪予防にビタミンCをとりましょう。」
もぉ「ミカンもぉ!」
うしこ「ミカンですね。小さくて重たいものが甘くて美味しいですよ。」
もぉ「もぉはこれから食べるもぉ!」
うしこ「こら、そんなに確保しない!」
もぉ「いっぱい食べるもぉ!」
うしこ「全身が黄色くなりますよ。」
もぉ「黄色いもぉもきっと可愛いもぉ。」
うしこ「あなたはモノトーンだから可愛いんですけど。」
もぉ「いただきますもぉ!美味しいもぉ。うしこさまも早く食べるもぉ。」
うしこ「はぁ。仕方ないので付き合いましょう。」
もぉ「何してるもぉ?」
うしこ「ミカンにストレスを与えてるんですよ。」
もぉ「ストレスもぉ?」
うしこ「こうやって軽く投げたり、すこし叩いたりするとミカンは甘くなるそうです。」
もぉ「もぉもするもぉ!」
うしこ「って、そんな大量に投げたら、あ?!」
もぉ「もぉ!?」
うしこ「受け止めれるわけないのわかるでしょ。」
もぉ「痛いもぉ。」
うしこ「痛くありません。」
もぉ「もぉ、うしこさま。」
うしこ「なんですか?」
もぉ「あっちに転がっていったもぉ。」
うしこ「だから?」
もぉ「とってきて欲しいもぉ。」
うしこ「いやですよ。自分でやったんだから、自分でとりに行けばいいでしょ?」
もぉ「もぉはこたつから出られないもぉ!」
うしこ「屁理屈言ってないで動く!」
もぉ「もぉ。」
うしこ「あ、もぉ。」
もぉ「なにもぉ?」
うしこ「立ったついでにコーヒーいれてきて。」
もぉ「台所は寒いからイヤもぉ!」
うしこ「まぁまぁ、そう言わずに。ついでじゃないですか。」
もぉ「そういって、うしこさまもこたつから出たくないだけもぉ!」
うしこ「一度入ったら抜け出せないんです。」
もぉ「どこかで聞いたことのある台詞もぉ。」
うしこ「愛欲の施設ですね。」
もぉ「どうりでもぉ。」
うしこ「ほら、乾燥もよくないので温かい飲み物いれてきて。」
もぉ「もぉ使いが荒いもぉ。」
うしこ「皆さまも風邪には気をつけてお過ごし下さいね。」