提供人形
新たな吸血物語が登場。彼らは闇の中で光を求め飢えている。今から約二千年も昔、遺伝子の突然変異により彼らは誕生した。若い姿のまま永遠に年をとらず、他人から血液を摂取するだけで永久の時を生きられる特異な存在。そして聖暦2185年、人類は再び数奇なる運命の刃を交わそうとしていた。
(ダークファンタジー/吸血/狂愛/R15(微裏・流血含む)/関西弁/先祖返り)
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小説
- (ていきょうにんぎょう)
- ステージ:連載中
- カテゴリー:長編小説(夢小説対応)
- ジャンル:ダークファンタジー
- 対象年齢:R15(微裏・流血含む)
- タグ:逆ハーレム/美形/吸血/狂愛/関西弁/先祖返り
世界観
始祖(しそ)
今から約2200年前。
当時アフリカと呼ばれた始まりの地で突然変異をおこし、ある一種の特異能力を持つ新たな生命体が誕生した。彼は18歳という若さのまま年をとらず、また人間の血肉を漁る獣になったという。中世ヨーロッパに存在したドラキュラ伯爵のように。彼は新たなる創世主『エヌマ』と名乗り、新しい人類の柱として2200年たつ今もなお始祖として現存している。
そしてそれから700年をかけてエヌマと同じように永年を生きる人類が13人誕生した。彼らは総じて始祖と呼ばれ、エリュシオンを拠点にこの世界を納めている。
彼らはそれから500年かけて愚かな人間を排他し、優秀な人間と交配し、新たな世界を創造した。交配して生まれた子供は平均300年の寿命となり、またその子孫たちは総じてそのように進化していった。
食べるものはわずかな血と少しの食糧。今まで通りの人間と同じ生活。
そして人間はわずか100年で絶滅し、あらたな生命体の星として地球は生まれ変わった。
ところが聖暦1860年。
人鬼たちの中に先祖返りと呼ばれる現象が確認された。
その他
人鬼(じんき) | 今を生きる人々の総称。300年の寿命をもち、死後は灰となりその体はチリと化す。その主食は血であるが、月に一度は食事による栄養補給が必要。 |
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先祖返り | 本来、人鬼として生きる状態から突然の遺伝子変異が起こり、「始祖となる現象」もしくは「人間になる現象」となること。始祖となるのは1000万人に1人の確率といわれているが、人間となるのは9000万人に1人の確率と言われている。さらに女が人間に先祖返りすることはごくまれで、希少種とされ、中には高値で取引されるほど価値のある存在でもある。 |
バーサーカー | 一般的に先祖返りするといわれている幻の麻薬。基本的に注射針のようなもので直接血液に流し込むこと以外に、これを摂取する方法はない。摂取すればまず三日三晩は体の中で引き起こされる化学反応に耐えることが義務付けられる。その多くは二十四時間以内に自我を失い息絶えるといわれていて、最後はバーサーカーのように見境なく人を襲うことから、この名称が薬名として浸透している。 |
登場人物
《主人公:名前変換可能》
◆ 都守 沙耶(ツモリ サヤ)
十九歳、大学一年生。大学進学を機に、東京の実家から離れ、関西で一人暮らしをすることになった。
《始祖》
◆ 冴鬼 霧矢(さえき きりや)
・100歳の時に始祖であることに気づき、今年で1206歳となる。
・青い瞳、黒い髪。
・柔らかく穏やかな雰囲気が特徴的だが、内心は何を考えているのかわからない不気味さを秘めている。
《始祖》
◆ 周王 壱月(すおう いつき)
・116歳の時に先祖返りをし、今年で1119歳となる。
・粗暴な口調と広い肩と鼻筋の通った男前な顔立ち、黒い瞳に金髪でちゃらけたような雰囲気はあるが、根は真面目で男気溢れる雰囲気がにじみ出ている。タバコを吸う。血酒が好み。
《人間》
◆ 三木 義治(みき よしはる)
・24歳
・元人鬼、バーサーカーによって人間になった青年。片方の前髪が長く、背が高い。基本無口で、人に無関心。
・漆黒の髪の色と少し褐色めいた肌