【完】悪役令嬢には、まだ早い!!
- (あくやくれいじょうにはまだはやい)
- ステージ:完結
- カテゴリー:長編小説(夢対応)
- 連載開始日:2022年6月26日
- 完結日:2022年7月27日
- ジャンル:異世界ファンタジー
- 対象年齢:全年齢
- タグ:逆ハーレム/悪役令嬢/ざまぁ?/乙女ゲーム/異世界転生要素あり/美少女/幼女主人公
目が覚めた世界は 乙女ゲーム『エリスクローズ』 四人の攻略対象により 悲運な未来を辿る予定の 悪役令嬢が生きる世界 繁栄の血族と称された 由緒あるマトラコフ伯爵家の 美しい令嬢は七歳の冬 名前の語尾に変なものを付ける 「父」と出会った
血筋、家柄、財力、人脈、容姿。これだけあれば、可愛い女の子に頭脳はいらない。だから、元気にバカでいられた。かごの鳥らしく、深窓の令嬢らしく、世間知らずの綿菓子と呼ばれるほどのバカでいられた。そう育てられてきた。他でもなく、マトラコフ伯爵、その名前を持つ父によって。
マトラコフ家の人々
エリー・マトラコフ(7) ※名前変更可能※ |
主人公。将来、悪役令嬢になる予定の少女。乙女ゲーム「エリスクローズ」の登場人物の一人で、悲運な未来を辿ることが義務付けられている。最強最悪のワガママ美少女。黒髪、黒目。好きなものはイチゴ。大好きなのは、アーノルド王子。 |
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ヒューゴ・マトラコフ(年齢不詳) | 現マトラコフ伯爵。娘を溺愛している。事故の前まで「冷血伯爵」と恐れられていたが、事故の後からどうやら人格が変わってしまったらしい。娘を「たん」付けで呼び、愛する娘から「変態」と距離を置かれるようになったとか。 |
リリアン・マトラコフ(34) | 傾国の美女と称されたマトラコフ伯爵夫人。ヒューゴが口説き落として結婚した。頭もよく、口も回る。夫が事故で表舞台に出られないあいだ、家業をこなすほどの良妻賢母。黒髪、茶色がかった黒の瞳。 |
カール・マトラコフ(16) | 長男。父親の事故以来、家業を継いだといっても過言ではない。多方面に顔が広く、色々やり手である。 |
リック・マトラコフ(14) | 次男。犯罪まがいの変態で、母親譲りの色気と、父親譲りの商才がある。 |
ハイド・マトラコフ(12) | 三男。乙女ゲーム「エリスクローズ」の攻略対象の一人。 |
主な登場人物
アーノルド・シャルル(10) | ゲームの舞台。シャルムカナンテ王国の第二王子。赤色の髪と、金色の瞳を持つ。周囲から期待されるほどの有能男子。公式のキャラ人気投票では、ぶっちぎりの一位。 |
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ロタリオ(10) | ロストシストと忌み嫌われる「魔法使い」で、紫色の髪と瞳を持つ生意気男子。乙女ゲーム「エリスクローズ」の攻略対象のひとりで、魔導師として国の重鎮になる。 |
ディーノ(8) | 褐色の肌に白髪、若葉を連想させる淡い緑色の瞳を持つ。魔力はないが、魔獣や幼獣とお友達になれる才能を持つ。乙女ゲーム「エリスクローズ」の攻略対象のひとりで、魔獣騎士として国に仕える。 |
レリア(22) | マトラコフ家に出稼ぎに来た女性。曲がったことが嫌いで、頭が良い。怒ると怖い。 |
セバス(63) | 壮年とは思えない働きっぷり。五十年近くマトラコフ家に仕えているので、少々のことでは動じない。 |
魔女エリスが魔法を授けてから1952年。魔法は生活に根付き、飛躍的に文化や文明を発展させてきた。そんな歴史に、一点の転機が訪れる。それが、パクである。パクが代行した世界において、「魔法が使えない」ことは何も珍しいことではない。これは、そんな一般人たちと同じく、魔法を扱えない伯爵令嬢の話である。
いただいた感想
ネタバレに配慮して一部抜粋して掲載しています面白かったー。エリー可愛いー!悪役令嬢逆ハーはあんまり好きじゃないんですが、エリーがアーノルドに一途で他に一切見向きもしないので安心して読めます。 ヒロイン登場からの変態父の奮闘も見たいですし、覚醒した変態父のカッコいいところも読んでみたいです!! みどりさん 》》お返事
物語の舞台となる国
シャルムカナンテ王国
(しゃるむかなんて)
魔女エリスから授かった四つの魔法「火、水、風、光」のうち、火の魔法の恩恵を元に築かれた国。現国王ステファンとなって十五年。五年前まで近親婚が可能だった。毎年最後の新月の夜に、一年をねぎらう「月夜会」が開催される。
舞台となる乙女ゲーム
エリスクローズ
(えりすくろーず)
乙女ゲーム「エリスクローズ」魔法が廃れた時代に生まれた「魔女エリスの再来」と呼ばれる少女と、四人の攻略対象者たちの恋愛ゲーム。どのルートでも悪役令嬢として本作ヒロイン(エリー※名前変更可能)が登場し、王子ルートでは断罪後に国外追放、魔導師ルートでは断罪後に死亡、騎士ルートでも断罪後に死亡、兄ルートでは行方不明という名の幽閉という、悲運な未来が義務付けられている。
悪役令嬢の生家
マトラコフ伯爵家
(まとらこふはくしゃくけ)
魔力を保持する希少な鉱石『パク』により、莫大な財を築いた一族。二つ名を『繁栄の血族』といい、パクによる発展の前は、広大な山岳地帯を茶畑にして財を成していた。マトラコフ伯爵の領内では、緑茶が一般的で、食文化も広い。緑茶と鉱石による交易が、様々な食文化を呼び込み、結果、多国籍な料理が入り交じる独特の風習が根付いている。
日常に溶け込んだ魔法
パク鉱石
(ぱくこうせき)
魔力消費無しで、魔法と同等の効果が得られる希少な鉱石。初代マトラコフが発見し、全所有権を持つ。パクが全世界に普及したことにより、魔法使いの数が減少し、今では魔法をパクなしで使用できる存在を「ロストシスト(いない存在)」と呼ぶ。魔石や魔法があるため、魔獣や妖獣と呼ばれる生物も存在する。