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【完】双璧の愛交花(R18)

2023-04-15

  • (そうへきのあいこうか ついんぐろーりー)
  • ステージ:完結
  • カテゴリー:長編小説(夢対応)
  • 連載開始日:2023年6月11日
  • 完結日:2024年2月11日
  • ジャンル:現代恋愛ファンタジー
  • 対象年齢:18歳以上
  • タグ:逆ハーレム/双子/夜叉/主従関係/護衛/病弱ヒロイン/和装男子/姫


生まれた時から特異体質で
現代医学では治らない
そんな身体を抱え
友達も恋人もいないまま
十八年が過ぎたころ

赤と青の瞳が護衛についた

あれから六年、四六時中傍にいて、身の回りを世話してくれる二人と「そういう関係」になりたくても、八束市を牛耳る棋風院の孫娘である限り、それは望んではいけない。それなのに、彼らはただの護衛のくせに、甘く激しく迫ってくる。


表紙イラスト:Suico(Twitter)様

世界観


八束市(やつかし)

ヒロインの暮らす土地。大きな八束山を中心に、市を取り囲む八束岳(やつがだけ)を望み、万病平癒といわれる緋丸温泉が湧き出る、観光地として名高い小さな町。棋風院のおひざ元と称され、市で暮らす人のほとんどが棋風院グループの何かしらの事業に携わって生きている。さらに、その昔「夜叉(やしゃ)」と呼ばれる存在が住んでいた土地といわれており、夜叉伝説が各地に残っている場所でもある。

棋風院(きふういん)

主に製薬会社を経営している。戦国時代、幕府に薬を提供したのが始まりとされ、功を成して財を得た一族の末裔。現在は会長の「堂胡(どうご)」と孫娘であるヒロインだけの家族構成。「棋風院に逆らえば八束市で暮らしていくことはできない」そう言われるほど、棋風院は八束市で古くから名家として存在してきた。

棋綱製薬(きつなせいやく)

棋風院が財を築いた製薬会社で、歴史は古く戦国時代以前から様々な薬草栽培や研究が行われてきたらしい。非人道的な研究もあったといい、黒い噂もあるようだが、棋風院家の発展をねたんだ誰かによるただの噂だと今では誰も本気にしていない。

八束駅(やつかえき)

観光地にも関わらず、大きな駅は町の入り口に一つあるだけ。高低差の少ない「何無平野(なむへいや)」と名づけられた平地に築かれた市街は活気にあふれ、市役所、病院、学校、シティモールなどが集約している。最近は高級マンションなども建ち並ぶが、いまだに車やバスでの移動が主流で、駅周辺から少し離れればのどかな風景が広がっている。

緋丸温泉(ひまるおんせん)

その昔、一匹の夜叉を討ち取った際に湧き出たとされる温泉で、全国各地から観光に訪れる人は多い。周囲に4つの神社「糸女(いとめ)、滝藤(たきとう)、頼之(たのみの)、瀬尾(せお)」があり、参拝者も相まっていることから年中通して活気づいている。そのため、老舗旅館も多く、情緒ある町並みも人気が高い。

夜叉(やしゃ)

人間と同じく、頭ひとつ、手足があり、二足歩行をする。八束市が「夜叉王」の統治した土地と言われており、古くから言い伝えは残っていて、いまだに夜叉伝説は囁かれる。獰猛だが知性が高く、人を惑わす端整な容姿を持ち、主に人間を食べる。多くは角と牙を持ち、神話の時代から生き続けるとされている。
身児神(みこしん) 神話の時代に生まれた夜叉で、最も有名な夜叉は「藤蜜姫(ふじみつき)」白銀の髪に黄金色の瞳、藤の香りを放ち、史上最も男を喰ったとされているが、歴史的文献には残されておらず、かつて棋風院の当主に狩られたという噂話だけが囁かれている。
祖先種(そせんしゅ) 現代に残る夜叉伝説の多くは、この祖先種たちの話が多い。人を惑わす呪術を操り、日本刀で襲い、体液をむさぼるといわれている。戦国時代より前から夜叉の血は「不老長寿」として「夜叉狩り」にあっており、人間との確執は深いらしい。
八束の衆(やつかのしゅう) 夜叉の王「八束翁(やつかおう)」と呼ばれた翁呻(おおうな)が率いる集団のこと。夜叉の戦国時代ともいわれる太古に頭角を現した八人の夜叉のことを指し、緋丸童子、双子夜叉、四恩童子などが有名であり、全員、祖先種となる。
愚叉(ぐしゃ) 夜叉の血を人間に与えることで生まれる人型の獣。理性を失い、本能で血肉を渇望する。人間がベースなので頭部を落とせば死ぬが、超人的なパワーや回復能力は愚叉ならではの効果をもつ。ただし、夜叉の血に耐性を持つ人間が少なく、現在の技術では生存率1割とされる。
ナレハテ 愚叉の成りそこない。灰になって、チリと化した者の総称

登場人物

相関図


主要人物

※妖男子メーカー/自撮り推しメーカーで作成しています

棋風院 胡涅

(きふういん うね)

名前変換可能。もうすぐ二十五歳。十八歳で大手術を受けて普通の暮らしをできるようになったが、生まれてからずっと体が弱く、世間から隔離されて生きてきた。

朱禅

(しゅぜん)

天然パーマゆるふわ白髪、襟足短め、前髪右サイド長め。気持ちちょっとつり目で、赤い瞳を持ったイケメン。左利きで年齢不詳。ヒロイン以外には愛想がなく、歯に衣着せぬ物言いをする。

炉伯

(ろはく)

天然パーマゆるふわ白髪、全体的に長め、後ろに流すか耳にかけるくせあり。ちょっとタレ目がちで、青い瞳を持ったイケメン。右利きで年齢不詳。目は口程に物を言うタイプ。

その他の登場人物

棋風院 堂胡(きふういん どうご) 棋風院グループ会長。年齢不詳だが、だいぶ高齢のはず。ヒロインの祖父であり、ヒロインのことを「藤蜜」と呼んで溺愛している。ヒロインを生かすために私財を投げうっていて、朱禅と炉伯が傍にいることをイヤがっている。
保倉 昌紀(ほくら まさき) ヒロインの主治医。幼少期からずっと傍にいた医者で、年齢不詳。常に白衣を着ており、時々変なことを呟いている。何年たっても変わらない外見で、ヒロインのことを「夜叉姫」と呼称することがある。
保倉 将充(ほくら まさみつ) 新たにヒロインの担当となった若い研究員。昌紀の息子らしいが全然似ていない。優しい温和な雰囲気で、いつも緊張して失敗ばかりしている。三十歳。黒髪、メガネ。猫背気味。
藤蜜(ふじみつ) 姫がついたり、御前がついたりする。夜叉伝説に残る女夜叉のことだが、ヒロインとの関係性は不明。
狗墨(いぬみ) 半分夜叉で半分人間。いまは八束の衆の毘貴姫(びきひめ)の愛玩である壬禄(みろく)と八束市駅にある高層マンションの一角を借りてくらしている。
将門之助(まさかどのすけ) かつて藤蜜姫が愛したという人間で、とっくの昔にこの世を去った。夜叉に対抗できる薬草栽培及び効力のある夜叉専門の調合師として有名だった男らしい。

いただいた感想

ネタバレに配慮して一部抜粋して掲載しています
『双璧の愛好花』完結おめでとうございます! 性癖だけではなく、人外が動物とかじゃなくて夜叉なのも、作風も、なんなら朱禅炉伯のイラストも、全ての好みどストライクの作品で、いつも更新を楽しみにしていました! 最後の終わり方も「こうなったらいいなー」って考えていたそのままで、色々想像していたので答え合わせをしつつ、終始ニヤニヤ、たまに感動しすぎてうるっとしながら読ませて頂きました! kokoさん 》》お返事
全部の作品好きですが、狂気トライアングルと愛欲の施設シリーズと双璧の愛交花が特に好きです。何周もしてます、、、 ひよこさん 》》お返事

動画制作お礼

◆動画:久慈 様
X(旧Twitter):https://twitter.com/kuji_akr
◆イラスト:Suico 様
X(旧Twitter): https://twitter.com/SuiCo_0